古い価値観を跳ね返して生きる

 ほんの数日前のことである



私は義理の母に呼ばれ、夫の保険のことを聞きに行った

義理の母から保険の引き継ぎをしたい、と聞いていたので

てっきり受取人変更をするのかと思い込んでいた



話を聞いた結果

一言で言うと、保険の給付金請求のみ行ってほしい

と言うことであった

その理由は、夫が事務手続きをするような事は

夫にとって負担だから、だそうだ


これに私は本当に心から驚いた


若干ややこしいところがあるものの

保険金の給付請求ができない負担ならば

通常の業務としての仕事など

全くできるはずもないと思う


義理の母の思考の背景には

女性は夫を支えるべき

と言う常識や価値観が深く根付いている


このような価値観を

無意識のうちに私たちは刷り込まれてきた

だからこそ男女平等には程遠い文化で生きている

と私は考えている


あまりに驚いてしまい

その場では曖昧な返事しかできなかったが

自宅について落ち着くとあまりの理不尽さに

怒りを感じた


今の日本においては

契約関係者でない第三者が

保険金の請求をする事はできない法制度となっている

それは婚姻の有無にかかわらず

あくまでも契約当事者であるかどうかが重要だ

したがって、今の契約状況においては

私は無関係であり、事務処理を受けたところで

むしろ負担だけである


元保険業の私が何も進言しなければ

事務処理を任されたところで何の助けにもならない


夫が、自分のことは自分でやればいい


私は意に沿わない事は、一切行わない

と心に決めた


日本で女性が強く生きていくためには

このような古い価値観に惑わされない事は

本当に必要だと思う


Éternité 

Junko



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